オロオロさま
それはオルゴア王国に昔から伝わる、バケモノの名前。クラヤミを身にまとって、一人暗いとこに出歩く子どもをさらっていくと言われている。

元々はそう語り継がれているだけで見たものはいなかったが、最近になって各地で起きている子どもがいなくなる事件と共に、オロオロさまのような"影"の目撃例もふえている。見たヒトの話では、暗闇に何体も身をひそめていて、近づくとたくさんの手がのびてきたそうな。しかし明かりとなるものを持っていれば、襲ってこないという話もある。

―オロオロさまのうた―   

くらくてしずかな夜の道、オロオロさまがやってくる。
つかまりたくはなかったら、お外に出てはいけないよ。
ほうほう鳴いてるふかい穴、オロオロさまが手をのばす。
つかまりたくはなかったら、のぞきこんではいけないよ。
オロオロさまは見ているよ、くろい目玉を光らせて。
つかまりたくはなかったら、やみを見つめちゃいけないよ。
オロオロさまは、どこにいる? ふかくてくらい、つちの下。
しずかでつめたいところには、クラヤミだけしかのこってない。
オロオロさまは一人じゃない。みんなでキミをつかまえる。
つかまりたくはなかったら、明るいとこへにげるのよ。
つかまっちゃったら、どうなるの? 連れてかれちゃう、つちの下。
クラヤミしかないその中で、オロオロさまになっちゃうよ。
Back to Top