Illustration by たけふじ狐
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  ポメたちは遺跡を無事出て、集落を出た。
 次の街、リフテイルを目指して進んでいく。
「リフテイル、どんなとこなんだろう……」
「ま、金持ちの避暑地とか言われてるからな。ゆったりできるんじゃないか?」
「へぇぇ、相当美味い飯があるんだろうなぁ」
 じゅるりと、ジェコはよだれを垂らす。ジェコの頭の中には、どんなごちそうが頭に浮かんでいるのか見てるだけで想像ができるくらいだ。
「あのねぇ、いくら美味い飯があったって、金がないんじゃ話にならないわよ?」
「うぅ、そうだったな……」
 しょんぼり。うなだれるジェコを見て、マニはふふっと笑った。
  道はだんだんと下がっていって、崖下を流れる川も離れていった。もうすぐでこの崖道も抜け、広い場所に出られそうだった。
  景色が変わるのは、気分も一新する。でも何よりも、この影の多かった崖から離れれば、オロオロさまに追われる心配がないことが、何より安心だった。
「……ねぇ、デデ」
 デデはちらりとポメの方を見た。
「お父さんとお話したの?」
「……ま、ちょっとだけな」
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