Illustration by たけふじ狐
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「ここで、行き止まりだぜ」
 デデが目の前の壁に触れる。続いてポメもそれに触れた。
 ポメたちが進んでいたのは、おそらく出口の方ではなかった。
 出口とは反対の、洞窟の奥へと進む道だったようだ。
「さっきまで来た道を、逆に進もうよ。そうすれば」
 どす。暗闇の中でも、デデが座り込んだのはなんとなく分かった。
「ちょっとだけ、休もうぜ。なんかすげぇ疲れたわ」
「うん……」
 ポメも小さく、息をついた。
  目の前にある壁を、触ってみる。ここはさっきまで辿ってきた壁と違って、何も彫られていない。そもそも、材質が違っていた。
「ここだけなんで、石なんだろう」
「石だから行き止まりなんじゃねーの?」
「うーん」
 さわさわ。指先で壁を触り続けると、ひょいとフォルが顔を出した。
「ははァ……とんでもねぇもン、見つけたみてぇだナ」
 ポメの指先が止まる。自分だけが見えるフォルに、ゆっくりと目を向けた。
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