Illustration by たけふじ狐
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「な、なんだなんだ!?」
 ジェコたちは飛び出すように、宿屋から出た。
 集落中に、ゴゴゴと唸る音が底から響き出して、大地を揺らしていた。
「地面が揺れるって、どーいうことなのよ!」
「多分……地震ってやつじゃないかしら」
 大地の揺れは、しばらくしたら収まった。
 まだ少し、体が揺れているような感じがしていた。
 宿屋へ戻ろうとすると、マニは足を止めた。
「ねぇ、ポメたちは?」
 ジェコとロココは、辺りを見回した。二人の姿だけは、どこにもない。
「まだ、寝床にいるんじゃないか」
「こんだけ騒いでいないってことある?」
 寝床へ向かうジェコとロココについていこうとしたが、マニは足を止めた。
 ひどく、慌てている。そんな足取りで駆けていく音が、どこからか聞こえてくる。
 振り返ると、遺跡に走っていく姿が見えた。
「デデの、お父さん?」
 マニはそれを追いかけるように駆け出した。
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