Illustration by たけふじ狐
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「親父って、もしかして……」
「デデのお父さん?」
 みんながデデを見た。ぎゅっと口をつぐんで、親父と呼んだ人を鋭い目で睨みつけていた。
「まさか、デデなのか?」
 考古学者は歩くと、もっさりと大きな耳が揺れて土埃が落ちていった。
「わりぃ、外に出てるわ」
 デデは視線をそらすと、踵を返して遺跡を出ていく。
「あ、待って」
 ポメは思わず止めようとした。上げた手をマニが静かに止めて、首を小さく横に振った。
「もしかして君たちは、デデの友達なのかな?」
 考古学者はポメたちを見回してそう言った。
「は、はい。僕たちデデとずっと旅をしてて」
「そうか……」
 考古学者は近くの岩に腰かけた。
「とりあえずイリイさん、取材だったな。早く始めようか」
「私はいいですけど、センセイは大丈夫ですか?」
「あの子とはあとで、話をするよ」
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