
Illustration by 竹藤狐
———
「……ねぇ、なんか様子がおかしくない?」
ポメたちは一目散に大樹の入口へと向かっている。近づくにつれて、入口から溢れるほどの妙な人だかりが見えてきた。
「おい、こんな状態で大丈夫なのか?」
それは、入口を通るのも一苦労なほどだった。三人は離れないように進んでいく。
「カラットくんがいなくなったことと、関係してそうね」
マニが先頭に立って、墓地の入口へと向かっていった。
しかし、人だかりのど真ん中で、マニは立ち止まった。
「どうしたの?」
「見てよ、アレ……」
マニは指をさした。すぐ先には人だかりもなくなっている。
その先にあるのは、墓地への入口。しかし、神官たちによって封鎖されていた。
「なぁ、一体何が起きてるんだ?」
デデはすぐさま隣のヒトに聞いた。
「なんでも、中に入ったヒトたちが出てこなくなっちまってるんだとさ」
「なんだよ、それ……」
「さぁな。ともかく、今は誰も入れないように封鎖してるのさ」
ポメとマニは、お互いに顔を見合わせた。
「ねぇ、カラットくんはいると思う」
「そりゃ、きっと……」
いると思う。でもそれを確かめるすべはないし、中に入ることがかなわないのも、目に見えていた。
「とにかく、諦めてここは離れましょ……」
ポメたちは一目散に大樹の入口へと向かっている。近づくにつれて、入口から溢れるほどの妙な人だかりが見えてきた。
「おい、こんな状態で大丈夫なのか?」
それは、入口を通るのも一苦労なほどだった。三人は離れないように進んでいく。
「カラットくんがいなくなったことと、関係してそうね」
マニが先頭に立って、墓地の入口へと向かっていった。
しかし、人だかりのど真ん中で、マニは立ち止まった。
「どうしたの?」
「見てよ、アレ……」
マニは指をさした。すぐ先には人だかりもなくなっている。
その先にあるのは、墓地への入口。しかし、神官たちによって封鎖されていた。
「なぁ、一体何が起きてるんだ?」
デデはすぐさま隣のヒトに聞いた。
「なんでも、中に入ったヒトたちが出てこなくなっちまってるんだとさ」
「なんだよ、それ……」
「さぁな。ともかく、今は誰も入れないように封鎖してるのさ」
ポメとマニは、お互いに顔を見合わせた。
「ねぇ、カラットくんはいると思う」
「そりゃ、きっと……」
いると思う。でもそれを確かめるすべはないし、中に入ることがかなわないのも、目に見えていた。
「とにかく、諦めてここは離れましょ……」