Illustration by 竹藤狐
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 翌朝。朝食の時間になると、テーブルにみんなが集まっていた。
 ジェコとマリエットが作った豪勢な手料理が、並べられていた。
 だけどもポメとデデは、どうしても昨日のことが、頭にちらついていて、浮かない顔をしていた。
 そんな二人に、ジェコは顔を近づける。
「いずれ分かってくれる時が来るさ。それまで待つんだよ」
 ジェコはすぐさま、自分の分の料理をばくばくと食べ始めた。そんな様子を見て、デデはどっと大きなため息をつく。
「そんな悠長でいいのかねぇ。なぁ?」
 デデはポメにだけ聞こえるように、そう言った。
「…………」
 ポメはきょろきょろと、食卓を見回していた。
「どうしたんだよ、ポメ」
「いや、それがさ」
 もう一度ぐるっと、食卓を見回した。
 孤児院にいる子たちは朝食になると、全員ここに集まるはず。
 でもカラットだけは、見当たらなかったのだ。
「あの子、どこ行っちゃったんだろう」
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