Illustration by 竹藤狐
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 草むらから顔を出したのは、三人の子どもだった。トリの少女に、イヌの男の子。そして真ん中にいるのは、カラットだ。
「でもこんな夜遅く……本当に行く気?」
「夜遅く、だからこそじゃないか!」
 二人は、カラットと一緒に冒険ごっこをする友達だ。一緒に孤児院を抜け出せば、一緒に叱られたりもする仲だ。
「やっぱこんな時間だと、ぞっとするなぁ……」
 イヌの男の子は、肩をぶるっと震わせた。
「なっさけねぇこと言うなよ! おばけなんていないってこと、証明しようぜ!」
 どん、とカラットは胸を強く叩いた。
「だ、大丈夫よね……?」
「う、うん……」
 そんなカラットが一番体を震わせているのを、他の二人は知っていた。
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