Illustration by 竹藤狐
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「……なんだよその情報、うさんくせーなぁ」
 ジェコは孤児院に戻ると、あの情報をポメたちに伝えた。だけどもその話を、デデは眉をひそめてその話を聞いていた。
 なにせ、見つかった情報が抽象で曖昧な語られ方をしている。“詩”というかたちで、伝わっているのだから。
「まぁ、あの話をしてたじいさんも怪しいんだけどな……」
 ジェコも顔をしかめながら、話を続ける。
「でもさ、今までの話と比べたら……色々と、合うだろ?」
「うん、そうだよね……」
 ポメは腕を組みながら、うつむく。
 最初に得た情報は、ルーチ・タクトを追っていたという新聞記者の話だ。カルカルから王都へ直接向かうなら、リフテイルの近くを通ることになるはずであった。
 その次は……ルーチ・タクトのメンバー、アーネスの話。ルーチ・タクトは、誰も知らない秘密のルートで王都へ向かい、何者かに襲われたという話だった。
 そして最後に、詩で手渡されたという、風のウワサのような話。でもそれは、アーネスの“誰かにさらわれた”という部分と“リフテイルの付近を通った”という部分が、合致している。
「リフテイル……そこで、何かあったのかな」
 湖畔の町。詳しくは知らないけども、王都にも近くって、優雅な町だとは聞いている。ルーチ・タクトの聖地巡礼でも、はじめの方に通る場所だ。
「ま、どっちにしろよぉ」
 デデはぐっと握りしめた拳を持ち上げる。
「ようやく、次の目的地が決まったな」
「うん!」
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