Illustration by 竹藤狐
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「……で、なんでアタシたちがこの子の“おもり”をしなきゃなんないわけぇ?」
次の日。いつもの場所でジェコとロココは合流していた。
でも、今日は二人だけじゃない。ジェコのそばには、カラットもいたのだった。
「仕方ないじゃないか。この子なら情報を知ってる人に、案内してくれるかもしれないんだから」
それはあの昨夜、ポメたちと話の続きのことである。
マニが言うには、カラットが「ルーチ・タクトがオロオロさまに連れてかれた」と言っていたという話であった。
「それにロココが一緒だったら外に出てもいいって、マリエットさんも言ってたからさ」
「ふぅん、あのヒトがね……」
ロココは静かにうなった。少しだけ、しっぽが小さくなったように見える。
「でもねぇ……その子の言うことなんでしょ?」
じとっとした目で、カラットの顔を見つめた。
「な、なんだよ。俺がウソついたとでも言うのか!?」
「ま、信じてあげるわよ。私もオニじゃないし」
「……そうか?」
ジェコは眉をひそめて、呟いた。
「……で、なんでアタシたちがこの子の“おもり”をしなきゃなんないわけぇ?」
次の日。いつもの場所でジェコとロココは合流していた。
でも、今日は二人だけじゃない。ジェコのそばには、カラットもいたのだった。
「仕方ないじゃないか。この子なら情報を知ってる人に、案内してくれるかもしれないんだから」
それはあの昨夜、ポメたちと話の続きのことである。
マニが言うには、カラットが「ルーチ・タクトがオロオロさまに連れてかれた」と言っていたという話であった。
「それにロココが一緒だったら外に出てもいいって、マリエットさんも言ってたからさ」
「ふぅん、あのヒトがね……」
ロココは静かにうなった。少しだけ、しっぽが小さくなったように見える。
「でもねぇ……その子の言うことなんでしょ?」
じとっとした目で、カラットの顔を見つめた。
「な、なんだよ。俺がウソついたとでも言うのか!?」
「ま、信じてあげるわよ。私もオニじゃないし」
「……そうか?」
ジェコは眉をひそめて、呟いた。