
Illustration by 竹藤狐
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「はじめまして、僕はポメです!」
マリエットさんの提案で、ポメたちは子どもたちにも自己紹介した。
ジェコよりも年下なポメとデデだけど、最初はジェコみたいにみんな近寄ってこなかった。でもポメがトランペットを出すと、みんなわあわあと騒ぎ始めた。
ジェコよりも年下なポメとデデだけど、最初はジェコみたいにみんな近寄ってこなかった。でもポメがトランペットを出すと、みんなわあわあと騒ぎ始めた。
「ポメってそれ吹けるのぉ!?」
「う、うん……自慢できるほどじゃないけど」
「へん、俺だって楽器は持ってるんだぜ」
「う、うん……自慢できるほどじゃないけど」
「へん、俺だって楽器は持ってるんだぜ」
そう言ってデデはトロンボーンを出した。自慢げな笑みを浮かべて。子どもたちはもう、お祭り騒ぎだ。
「ねぇねぇ、二人ってどこから来たの~?」
「えっとね、アルメリシアってとこなんだけど……」
「どんなとこなの!?」
「そうだな、楽器とか作ってるとこが沢山あって……」
「そこって食べ物とか、おいしい?」
「お、おいちょっと待てって」
「えっとね、アルメリシアってとこなんだけど……」
「どんなとこなの!?」
「そうだな、楽器とか作ってるとこが沢山あって……」
「そこって食べ物とか、おいしい?」
「お、おいちょっと待てって」
一つの質問を答えると、二つの質問が返ってくる。二つの質問を答えれば、今度は四つ……まさに、質問の嵐。ポメとデデは、頭がくるくると回りそうだった。
「ほ~ら、二人とも困ってるわよ。休ませてあげなさい」
「は~い」
「は~い」