Illustration by 竹藤狐
 ポメたちの、長い長い朝が終わった。
 あの騒動でカイロのシーシャが倒れ、粉々に砕けてしまった。その瞬間に、ハリネズミのおばけのトゲは輝きを失って、しわしわと小さくなっていってしまった。
 ハリネズミのおばけは、カイロのシーシャに憑りついていたおばけだった。
 “よりしろ”をなくしてしまったハリネズミのおばけは、フォルに捕まってしまう。
「ポメに手ぇ出すっタ、いい度胸してんなァ?」今まで見たことのないくらいに、フォルはキレていた。ハリネズミのおばけは何も言い返す余裕もなく、ペロリと食べられてしまった。
 これで集落のヒトたちがかかっていた病気の元は、なくなった。無気力になってしまったヒトたちにも、ドームの星を体に返すことで元通りになった。
 そして心を戻す、その作業だけで、その日は夜を迎えた。
 
 ―――
 
「……なんだか、昨日は大変な一日だったね」
 そしてその次の日、ポメたちは朝を迎えて集落を出ることになった。次の町、トリキリデを目指すために。
 フロッカを抜けるための、正しい道をしるす道しるべ。それが立てられているところまで、ツェンが案内をしてくれることになった。
「ポメさんたちのおかげで、ようやく集落も平和になったよ。ありがと!」
「うん……」
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