Illustration by 竹藤狐
集落の広場。きらめく葉っぱたちがひしめくこの場所で、二人の話し声が響いていた。
「……だからカイロさん、もうちょっと自分の歳を考えてくださいよぉ」
「ふん、ワシはまだまだ老いとらんぞ。まったく、葉っぱを集めてくるくらいで……」
 気弱なゴザの声にかぶせて、ガラガラとしわがれた大きな声が響く。声の主は、大きなカゴを背負ったカエルのおじいちゃん、カイロだ。
カイロは、大きな目をぎょろりとさせてゴザの顔を覗き込む。
「ま、万が一にってこともありますから。それに葉っぱ集めくらい、私がやるって言ってるのに……」
「分かっとらんなぁ。この葉っぱの輝きを保って取るのは、お前みたいな素人にゃ無理じゃよ」
 そう言ってカイロは、背中のカゴを揺らす。溢れんばかりに詰め込まれた、光の塊。ときどきカイロはシュッシュと霧吹きをかけると、葉っぱはパチパチきらめいた。
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