Illustration by 竹藤狐
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  応援合奏団の演奏に、観客たちによる声援。それらに包まれて、料理対決は、順調に進行していった。
 ジェコたちのスペースからは、ふんわりとしたバターの香りが漂う。オーブンから出てきたのは、いくつものケーキのスポンジだった。
「よーしデデくん、それ指示通りに置いてってくれ」
「あぁ」デデは言われた通り、スポンジを並べていく。
「でもよ……こんなに沢山のケーキを一度に作るのか?」
「ふっふ~ん、ちょっと違うさ」
 ボウルを手にしたジェコは、並べていったスポンジに生クリームを塗りたくっていった。そしてその上にスポンジを乗せて、またクリームを塗る……。複数のケーキがどんどん大きくなっていって、やがて隣のケーキとくっついていった。
「まさか、これ全部合わせて、一個のケーキにするのか?」
「その通り!」
 まるでレンガを積み上げるように、ケーキはうまい具合に積み上がり、やがて一つの山へとなっていった。。
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