Illustration by 竹藤狐
 
 草っぱにまっすぐと引かれた大きな道。ここを進んでいけばアルメリシアへとたどり着く、ドゥブールと結ばれた街道だ。風が吹くたびに、草の匂いがポメたちを包み込む。
 今までマイマイを使っての移動だったから、自分たちの足で街道を歩くのは新鮮であった。そんな中で、ロココはポメから今までのことを色々と聞いていた。
「へぇ……二人とも、そんな歳で壮絶な経験してるわね」
 ポメはアルメリシアでのあの時のできごとから、全てを話していた。最初に変なバケモノに捕まったことや、ノウィザーでの保安官との一悶着。
 どれもポメのような年ごろが体験するには壮絶なもので、ロココはそれを食い入るように聞いていた。
「な、なぁ……ところでよぉ、なんでオイラのリュックの上に座ってんだ?」
 ジェコは首だけを後ろにやってそう言った。そう、ロココはというとジェコのリュックに腰かけていたのだった。歩く度にゆっさりゆっさりと揺れる中、ロココはしっぽでふわりとジェコの頭を叩く。
「アタシみたいに体がちっさいのはね、アンタの何倍も歩かなきゃいけないのよ。ちょっとくらい楽させてよ」
「そういうものなのかねぇ……」
 ジェコも納得したような納得していないような微妙な気分のまま、そのまま歩き続けた。
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