Illustration by 竹藤狐
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「なぁ、そろそろ教えろよ。なに作ってんのかさ」
 ケラケラ側でも、ジェコたちの料理は順調に進んでいる。でもデデは食材を運んだり、それを言われた通りのサイズに切ったりするばかり。かんじんの、どんな料理になるかを、知らなかったのだ。
「ん~、ふふんふん」
 でもジェコはあいかわらずのマイペースだ。切ってもらった具材を乗せながら鼻歌を口ずさんでいる。ほんとうに楽しそうで、まるで聞く耳を持っていない。
「ちぇ、教えてくれたっていいのにさ」
 デデは、テーブルの上に目をやった。薄く伸ばした大きな丸い生地、トマトソースやチーズで彩られたそれは、見覚えがあるものだった。
「これって、ピザか?」
「その通り!」
 フルーツや魚で、より彩りを増したピザ。ジェコはそれを、窯の中へ入れていった。
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