Illustration by 竹藤狐
 
 東の空から太陽がのぼり、平野を明るく照らしていく。そこにはがれきが点々とあるだけで、オロオロさまの姿はどこにもいなかった。
 まるで昨日のことは、悪い夢だったのか。そう思えるほどに静かだったけど、一人で歩き続けるポメにとっては、体中のズキズキとした痛みが、昨日が本当のことだと証明してくれていた。
「あいたた、みんなとはぐれちゃったし……最悪だよ」
「でも捕まらなかっただけマシだロ?」
「そりゃそうだけどさ……」
 デデたちがいないと、まるで右も左も分からない。だけどもポメたちの足元には、デデたちの足あとがあった。
 これを辿ればひとまずは、道に迷わず行けそうだと、ポメは安心した。だけどもずっと歩いていると、考えたくないようないやな考えが、頭をよぎる。
「もし、この足あとが、途中でなくなってたら……」
 どこまでも続いているように見えるけども、もしもデデたちがオロオロさまに捕まっていたら……これがどこまでも、続いているという保証はない。
 先が見えないからこそ、歩くたびにポメの心配は少しずつ、つのっていくばかりだった。
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