Illustration by 竹藤狐
「うぅ……オイラは一体、どうしたら」
 その頃、町の中心では噴水に腰を掛けてため息をつくジェコの姿があった。
 ジェコは必死に悩んでいた。ポメのあとを追うかどうかについてである。ポメがどうなったのかは、ジェコには知るよしもない。だけどもあんな保安官のいるところ、一人で行けばどうなるかは明白であった。
「でも、オイラなんかが行ったところで……」
 ジェコの頭には、自分が保安官のところへ行ったらどうなるかが、その光景がありありと浮かんでくるの。叱られる原因はいくつもある。徴兵命令を無視していること、少し前まで噴水の前で露店を開いていたこと。もっとさかのぼれば、届けた弁当に生きたマイマイが入っていたことだってある。とにかく叱られる原因は、考えればいくつも出てくるのだ・・・
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