Illustration by 竹藤狐
ノウィザーの朝は早い。この町の漁師たちは、朝日を迎える前に起き出して港へと向かう。そしてその港ヘは、船型のコンサートホールの下を通っていくことになる。
コンサートホールではその漁師たちへの見送りとして、町の音楽団による演奏が行われいたのだった。
その音色は町中を包み、町の人たちも朝日と共に起き出し、町はアルメリシアよりも少し早く活気を取り戻すのであった。
 その町のざわめきを聞いて、ポメは起き出す。ふかふかのベッドは、ポメたちの疲れ切った体を十分に癒してくれていた。
「けっけっけ……おはヨ、ねぼすけさン」
 ポメが体を起こすと、目の前でふわふわと浮かぶフォルと目が合った。
「……うん、おはよ」
 フォルのなんともわざとらしい言葉遣いに首を傾げながらも、静かな部屋を見渡す。そこにはデデの姿はなかった。代わりにテーブルの上にはV字に折られて立っていたメモ用紙があった・・・
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